【初心者向け】失敗しないオウンドメディアの作り方

【初心者向け】失敗しないオウンドメディアの作り方

オウンドメディアを始めたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
あるいは、すでに始めてみたものの「記事を書いても全然読まれない」「何を書いたら良いかわからない」と悩んでいる方も少なくないと思います。

私たちNomad Communityは、八王子市を拠点に累計400社以上の中小企業・個人事業主のWEB集客を支援してきました。
なかには、月間アクセス数1,400万回を達成したメディアもあります。
自社でもオウンドメディアを長年運用しており、その経験で培った「失敗しない作り方」を解説していきます。

かなり実務寄りの内容となるため、オウンドメディアそのものの概要や「なぜ取り組むべきか」について知りたい方は、先にこちらのコラムをご覧ください。

目次

オウンドメディアの成否は「設計」と「進め方」で9割決まる

オウンドメディアの成否は「設計」と「進め方」で9割決まる

オウンドメディアがうまくいくかどうかは、「設計」と「進め方」でほとんど決まります。

この3つをきちんと設計しないまま、記事を企画して書き始めると、以下の状態に陥ります。

  • 書いた記事を検索で見つけてもらえず、誰にも見てもらえない
  • 内容が独りよがりになり、読者にとって価値のある記事にならない
  • 自社を知り、興味関心を持ち、比較検討した上で購入・契約するという流れで見込み客を育てられない

逆に、設計がしっかりできていれば、アクセスを集められるだけでなく、会社のブランディングと事業の成長につながるオウンドメディアを作れます。

また、オウンドメディアが失敗する原因の多くは、運用し続けられないことです。
オウンドメディアは、成果が出るまでにどうしても時間がかかります。
だからこそ、目的・目標をフェーズに分けて段階的に置き、立ち上げ初期はまず記事制作に集中する。
このような進め方ができないと、途中でモチベーションがなくなったり、方向性を見失ったりして、運用できなくなります。

この「設計」と「進め方」にこそ、私たちが自社メディアの運用と400社以上の支援のなかで培ってきたノウハウが詰まっています。

オウンドメディアの作り方の全体像

オウンドメディアの立ち上げは、大きく4つのフェーズに分けられます。

オウンドメディア立ち上げのフェーズ

「やることが多いな・・・」と感じた方も多いかもしれません。
確かにこの作り方を全て自社だけでやり切るのは、正直なところ簡単ではありません。
ただ、どこを自社で担い、どこはプロに任せるべきかも含めて、解説していくので安心してください。

フェーズ1:土台・方針の設計

このフェーズでは、

  • オウンドメディアになぜ取り組むのか
  • 何を目標にするのか
  • 誰に向けて記事を作成するのか
  • オウンドメディアを通して、どんな価値を提供するのか

といった、土台・方針を設計していきます。

この設計がどれだけしっかりできるかが、オウンドメディアの成否に大きく影響します。
やることは多いですが、一つひとつしっかり設計していきましょう。

STEP1 目的と目標を設計する

最初にやるべきは、目的(何のためにやるか)と目標(どの数字を目指すか)の設定です。

ここで注意していただきたいのが、最初から大きな目的・目標を立てないこと。
「半年で問合せを月10件」といった高い目標をいきなり掲げると、成果が出ている実感が持てず、運用するモチベーションが保てなくなります。

そのため、段階に分けて目的・目標を設定しましょう。

スクロールできます
1段階目2段階目3段階目
目的記事制作の体制を確立するメディアの効果を正しく把握し、小さな成果を実感するお問合せの獲得
目標記事制作本数:30本月間アクセス数:300お問合せ獲得:1件

1段階目では、成果を求める前に「記事を作り続けられる体制」を作ることに集中します。
2段階目でアクセスという小さな成果を実感し、3段階目で初めてリード(問合せ・資料請求など)の獲得を目指す。
このように「小さく始めて大きく育てる」という意識が、挫折しないためには何より重要です。

STEP2 運用体制を決める

目的・目標が決まったら、次は「誰が、どのようにこのオウンドメディアを運用していくのか」を決めます。
ここが曖昧なまま進めると、「結局、誰も手を動かさないまま立ち消えになる」という、よくある失敗につながります。

決めておきたいのは、主に以下の3つ。

  • 誰が記事を書くのか
  • 誰が全体の進行を管理するのか
  • どれくらいの時間を使えるのか

記事は「自社の知見を持っている人」が書く

記事は「自社の知見を持っている人」が書く

記事を書く人は自社の知見を持っている方、例えば、経営者ご自身や現場をよく知る社員が書くのが理想。
というのも、オウンドメディアの記事は、SEOの観点でも読者の観点でも「独自性」が最も大切だからです。
そして、その独自性は、その会社が持つノウハウや経験からしか生まれません。
だからこそ、自社のことを一番よく知っている人が書く必要があります。

「文章を書くのが得意な人がいない」という場合でも、心配はいりません。
最初から完璧な文章である必要はなく、伝えるべき中身(自社のノウハウや経験)があることの方がずっと重要です。
記事で書きたい内容をざっとメモにまとめて、AIに執筆部分を任せるといった形で問題ありません。

責任者と「使う時間」を先に決めておく

責任者と「使う時間」を先に決めておく

また、一定以上の規模の会社なら、「誰がこのオウンドメディアの責任者なのか」をはっきりさせておくことも大切です。
継続的に更新できるように、責任を持って進捗管理できる人を決めておきましょう。

そして、最も重要なのが、先に「誰がどれくらいの時間をオウンドメディアに使うか」を決めておくことです。
通常業務とは別に、「週に何時間」「月に何時間」といった形で、オウンドメディアに充てる時間をあらかじめ確保しておきます。
経営者や責任者が、その時間の使い方を指示しておくとよいでしょう。

ここを先に決めておかないと、担当者は日々の業務に押されてしまい、片手間の作業になって、更新が止まってしまいます。

STEP3 ペルソナを設計する

ペルソナイメージ

運用体制が決まったら、「誰に向けて発信するのか」を決めます。
30代の男性、20代の女性といったざっくりしたイメージではなく、自社の理想のお客様を「特定の1人」として具体化したペルソナを設計していきましょう。

ペルソナがあることで、この先のあらゆる判断(どんなテーマで書くか、どんな言葉を使うか)に明確な基準が生まれ、設計の精度も記事のクオリティも上がります。

ペルソナの具体的な作り方を詳しく解説した、こちらのコラムを参考に作ってみましょう。

STEP4 カスタマージャーニーマップを作る

カスタマージャーニーマップのイメージ

ペルソナができたら、

ペルソナが商品やサービスを知ってから、問合せ・購入にいたるまでに、どう動いて何を感じるのかを時系列で可視

するカスタマージャーニーマップを作ります。

カスタマージャーニーマップを作る目的は、各フェーズ(認知・興味関心・比較検討・購入)で、お客様にどんなコンテンツが必要になるか「当たりをつける」こと。

ここで出した「当たり」が、この後の工程で行うキーワード選定やコンテンツマップ作成の土台になります。
作り方を解説した以下のコラムを参考に、作ってみましょう。

STEP5 コンセプト(運用方針)を設計する

コンセプト(運用方針)を設計する

ペルソナとカスタマージャーニーが固まったら、それらを踏まえて、メディア全体のコンセプト(運用方針)を1枚のシートに整理します。

コンセプトで何を決めるべきかは、以下の表にまとめました。

スクロールできます
項目何を決めるのかこの段階で決めるメリット決める上でのポイント
メディア名メディアの名前読者に覚えてもらい、愛着を持ってもらう看板になる内容が一目で伝わり、覚えやすい名前にする
ドメインメディアを公開するURL後の構築フェーズで迷わず進められるホームページで使用しているドメインを使う
目的何のためにやるのか、という最終ゴールすべての項目の判断基準になり、メディアの軸が定まる「問合せ獲得」など、事業の成果につなげる目標にする
定量目標目指す数字(問合せ数など)進捗を数字で測れ、改善の判断ができる最初から高く設定せず、段階的に引き上げる
定性目標数字に表れない、目指したい状態「どう思われたいか」が定まり、発信の方向がぶれない「〇〇ならこの会社、と思われたい」という形で言葉にする
CVポイント読者に最終的に取ってほしい行動を明確にするゴールへの導線(どこに誘導するか)が明確になる問合せ・資料請求など、ハードルの高すぎない行動にする
提供価値情報提供を通して読者にどうなって欲しいか競合との差が生まれ、読む理由が明確になる「自社が言いたいこと」ではなく「記事を読んだ読者にどうなってほしいか」で考える
トーンオブボイス文章の語り口記事の内容がぶれず、専門性が伝わる手を広げすぎず、自社の強みと読者の関心が重なる範囲に絞る
テーマ何について発信するメディアかを決める記事の内容がぶれず、専門性が伝わる手を広げすぎず、自社の強みと読者の関心が重なる範囲に絞る
差別化ポイント競合のメディアにはない差別化できる切り口や特徴似たメディアに埋もれず、選ばれる理由ができる競合調査を踏まえ、自社ならではの切り口・特徴を言葉にする

これらを、「八王子の税理士事務所」がオウンドメディアを立ち上げる場合に記入すると、次のようになります。

項目記入例(八王子の税理士事務所の場合
メディア名八王子の創業サポート通信
ドメインhachioji-tax.jp/column
目的顧問契約の問合せ獲得
定量目標問合せ:月3件
定性目標「八王子で創業時の税理士なら、この事務所」と認知される
CVポイント無料の創業相談
提供価値専門用語を使わず、創業時のお金の不安を解消できる知識を提供
トーンオブボイス・むずかしい専門用語を避けた、やさしい語り口
・怖そうな税理士ではなく、気軽に相談できる存在として話しかける
テーマ八王子エリアの創業者・個人事業主向けの税金・会計の基礎知識
差別化ポイント・創業支援に特化
・むずかしい話を一切しない
・八王子の事情に詳しい

各項目を決める上で軸となるのが目的です。
ここでは段階的に定めた目的ではなく、最終的に達成したい目的を決めましょう。
これが定まると、

  • 提供価値
  • トーンオブボイス
  • 差別化ポイント

を決めやすくなります。

早い段階でコンセプトを決めておくことで、設計・構築・運用を進める際の明確な判断軸ができるのが大きなメリット。
例えば、「このコンテンツはうちのメディアに合っているか」「この言葉遣いで読者に届くか」「どの競合と差別化するか」といった判断に迷ったとき、コンセプトに立ち返れば答えが出せます。
結果として、方向性がぶれずに目的・目標を達成できるオウンドメディアになります。

STEP6 競合となるメディアを調査する

競合となるメディアを調査する

コンセプトができたら、次は競合調査です。
自社が作ろうとしているオウンドメディアと同じ読者を狙うメディアを実際に見ていきましょう。

ここで見るのは、競合がコンテンツを通じて、どんな「提供価値」を打ち出しているか。
どんなテーマを、どのくらいの深さで、誰に向けて発信しているのかを記事で確認して、競合の提供価値を推測してみましょう。

例えば、先ほどの「八王子の税理士事務所」が競合を調べたところ、次のようなことがわかったとします。

競合A
(大手税理士法人のメディア)
節税・相続・事業承継まで幅広く網羅。
記事も専門的で詳しいが、内容がやや難しく、企業の経理担当者向けの印象。
競合B
(地元の同規模事務所)
記事数は少なく、内容も浅い。創業者向けの情報はほとんどない。
競合C
(創業支援に力を入れる事務所のメディア)
創業者向けにやさしく解説していて、自社が狙う方向と近い。
ただ、対象は全国向けで、地域の話題には触れていない。

ここから、競合が情報提供を通して読者をどんな状態にしようとしているのか(=提供価値)を以下のように推測します。

競合A
(大手税理士法人のメディア)
経理担当者が、適切な節税や相続対策で会社の損を防げる。
競合B
(地元の同規模事務所)
創業したての個人事業主がお金の不安を解消できる。
競合C
(創業支援に力を入れる事務所のメディア)
創業者がお金の不安を解消できる。

この場合、競合Cは自社が考えていた提供価値とかなり近いことがわかります。

STEP7 コンセプトをブラッシュアップする

コンセプトをブラッシュアップする

競合の提供価値が見えたら、それを踏まえて自社のコンセプト、特に提供価値と差別化ポイントをブラッシュアップしていきましょう。

例えば、競合がすでに深く掘り下げ、高い提供価値を出していると感じたら、競合がカバーできていない領域に、自社の提供価値をずらす。
競合の掘り下げが浅い・物足りないと感じたら、同じ土俵でより尖らせ、深く掘り下げて上回ることを目指すといったイメージです。

小規模な事業者がオウンドメディアで勝つコツは、大手や強い競合と真正面から同じ土俵で戦わないこと。
「戦わない領域」と「勝てる領域」を見極めて、自社の立ち位置を定めることが大切です。

先ほどの税理士事務所の例で考えてみましょう。
当初の提供価値は「専門用語を使わず、創業時のお金の不安を解消できる知識を提供」でした。
ところが競合調査で、同じような価値を提供している競合Cがすでに存在していることがわかりました。
このまま同じ方向で発信しても、先行する競合Cと真っ向から勝負することになります。

そこで、競合Cがカバーできていない領域に、自社の提供価値をずらします。
競合Cは全国向けで、地域の話題には触れていません。一方この事務所は、八王子の事情に詳しいという強みがあります。
そこで提供価値を、次のようにブラッシュアップします。

ブラッシュアップ前専門用語を使わず、創業時のお金の不安を解消できる知識を提供
ブラッシュアップ後八王子で創業する人が、地域の制度や事情まで踏まえて、お金の不安を解消できる知識を提供

「創業者がお金の不安を解消できる」という提供価値は残しつつ、「八王子の地域事情まで踏まえて」という、競合Cが提供できていない要素を加える。
このように競合調査をベースにブラッシュアップすれば、この事務所にしか提供できない提供価値へと磨き直すことができます。

フェーズ2:コンテンツの設計

ここからは、フェーズ1で固めた土台・方針を元に、以下3つを設計していきます。

  • どのキーワードを対策するのか
  • SEOを目的とする記事以外も含めて、どんな記事を作るのか
  • どの記事からどのようなスケジュールで作っていくのか

冒頭でお伝えしたとおり、「アクセスを集めるだけでなく、ブランディングと事業の成長につながるオウンドメディア」になるかどうかは、このフェーズの設計にかかっています。

専門的な内容も増えてきますが、ここがオウンドメディアの核となる部分です。

STEP8 対策するキーワードを洗い出して選定する

対策するキーワードを洗い出して選定する

検索エンジンからアクセスを集めるためには、

  • お客様がどんな言葉で検索するか(キーワード)
  • その言葉で何を知りたいのか(検索意図)

を把握することが重要です。

STEP4で作ったカスタマージャーニーマップで書き出した、認知・興味関心・比較検討・購入ごとにお客様が抱える「課題・悩み」や「ニーズ」を、そのまま検索キーワードに変換していきましょう。

そして、変換したキーワードを、以下3つの要素で比較して対策するものを絞り込んでいきます。

  • お問合せにつながりやすく
  • 競合が弱い
  • 検索回数が多い

キーワードの具体的な洗い出しと選定は、こちらのコラムを見ながら進めてみてください。

STEP9 コンテンツマップを作る

キーワードの選定が終わったら、次はコンテンツマップを作っていきます。
コンテンツマップとは、以下3つの目的を持った「制作する記事の一覧」です。

  • どの記事でどのキーワードを狙うか決める
  • SEO目的以外の記事も含めて、必要なコンテンツを網羅する
  • 記事の優先度とスケジュールを決める

ひとつずつ解説していきます。

1. どの記事でどのキーワードを狙うか決める

どの記事でどのキーワードを狙うか決める

STEP8で選定したキーワードを、「この記事ではこのキーワードを狙う」という形で、1つずつ記事に割り当てていきます。
これがコンテンツマップの土台となります。

その際、原則として1つの記事につき、1つのキーワードを対策する形で割り当てていきましょう。
その理由は、1つの記事に複数のキーワードを盛り込もうとすると、記事の構成も執筆も一気に難しくなるから。
これはWEBに詳しくない方はもちろん、ある程度経験のあるSEOライターでも苦戦するケースが多いです。

コンテンツマップに関しては、情報量が多くなるため、エクセルやGoogleスプレッドシートを活用して整理していくのがおすすめ。

例えば、以下のようにキーワードとコンテンツを整理していけば、後で見返した時にもわかりやすいと思います。

コンテンツマップの例1

2. SEO目的以外の記事も網羅する

ここが、多くのオウンドメディアが見落としているポイントです。
オウンドメディアに必要な記事は、検索流入を狙うSEO記事だけではありません。
私たちは、記事を次の5種類に分けて考えています。

記事の種類役割
SEO記事検索エンジンからの入口となる記事。
アクセスを集めて、自社を認知してもらうのが役割。
きっかけ記事自社のサービスを使ってもらうための前提知識を伝える記事。
認知から興味・関心への移行のきっかけになる役割を担う。
共感記事自社の想いやストーリーを伝える記事。
共感してもらい、興味関心から比較検討へ移行するきっかけとなる。
事例・お客様の声自社の実績を客観的、あるいは第三者目線から伝える記事。
比較・検討している方の後押しとなる。
拡散記事読者が拡散したくなるようなデータや意見を記載する記事。
被リンクを集める役割を果たし、ホームページとオウンドメディア全体の検索エンジンからの評価を高める。

このうち、SEO記事以外は、検索エンジンから直接アクセスを集めることを想定していません。
主に検索流入のあるSEO記事から内部リンクで送る、もしくはトップページやサービスページなど、ホームページ内から誘導することで読まれるケースが一般的。

この5種類の記事を網羅的に用意することで、オウンドメディアの記事を通して、以下のようにお客さまを顧客へと育てていけます。

オウンドメディアの記事と役割

SEO記事でアクセスを集めるだけでは、なかなか問合せにはつながりません。
「興味を育てる記事」「信頼を深める記事」を挟むことで、お客様の気持ちを少しずつ動かしていく。
この導線を意図して設計できるかどうかが、「アクセスは集まるのに売上につながらないメディア」と「事業の成長につながるメディア」の分かれ目

導線さえ作れれば、ニッチなジャンルのサービス・商品でも、検索経由で集客することが可能になります。
なお、拡散記事だけは、少し性質が異なります。
自社独自の調査データをまとめた記事や、自社独自のランキングを公開する記事など、他のホームページやメディアが引用・リンクしたくなる一次情報を発信することで、メディア全体の評価を底上げする役割を担います。

STEP4のカスタマージャーニーマップは、各フェーズにどんなコンテンツが必要か”当たりをつける”工程でした。
コンテンツマップは、その当たりを具体的な記事リストとして確定する工程です。
両者は役割が違うので、混同しないようにしましょう。

SEO記事以外の種類も洗い出したコンテンツマップは以下となります。

コンテンツマップの例2

STEP10 記事の優先順位とスケジュールを決める

作る記事を洗い出したら「どの記事から作るか(優先順位)」と「どのくらいのペースで作るか(スケジュール)」を決めます。

記事の優先順位の決め方

SEO記事の優先順位は、次の3つの軸で考えます。

  • お問合せフェーズに近いキーワードほど優先(問い合わせにつながりやすい)
  • 競合が少ないキーワードほど優先(上位表示しやすい)
  • 検索ボリュームが多いキーワードほど優先(アクセスを集めやすい)

ただ、この3つの条件が揃うキーワードはほとんどありません。
その場合は「お問合せフェーズに近いキーワードかつ競合が少ないキーワード」を優先してください。

上位表示しやすいキーワードから狙ってアクセスを集め、Googleからのオウンドメディア全体の評価がある程度高まってから、競合の強いキーワードを狙いに行く。

この順番で対策すると、アクセスが早く集まるだけでなく、以下2点のメリットが得られます。

  • 問合せが発生する可能性も早く出てくる
  • 見てもらえている実感が沸いて、モチベーションが続く

スケジュールの決め方

スケジュールは、基本的に「月◯本」という本数のペースで決めます。
ただ、まだ制作スピードに自信がない段階で本数を決めると、達成できずに苦しくなりがちです。
その場合は、いきなり本数で区切らず、「1日◯時間」「1週◯時間」と時間で区切って取り組むのがおすすめ。
続けるうちにペースがつかめてきたら、そこから「月◯本」という本数の目標に切り替えていきましょう。

フェーズ3:構築

設計が固まったら、ようやくオウンドメディアの「箱」を用意するフェーズ。
このフェーズでは、以下2点を決めて手を動かしていきます。

  • どのドメインで運用するのか
  • どのCMS(記事を作成・更新するシステム)で構築するのか

これから紹介するポイントを押さえて進めていきましょう。

STEP11 ドメインを決める

ドメインを決める

ドメインとは、Web上の住所のようなものです。
私たちNomad Communityであれば、「nomadcommunity.net」というドメインを取得しています。

既にホームページを持っている場合、そのドメインをオウンドメディアでも使用するのがおすすめ。
新しくドメインを取得すると追加費用が発生するだけでなく、ドメインパワーもゼロからのスタートになるため、既存のドメインを使用する方がメリットは大きいです。

用語説明

ドメインパワー:Googleなどの検索エンジンから受けているドメインの評価・信頼性。
ドメインパワーが高いドメインほど、検索結果に表示されるまでの期間が短く、検索順位も上がりやすい傾向があります。

既存のドメインを使用する場合、以下のような「サブディレクトリ」という形で運用するとSEO観点で大きなメリットを得られます。

  • ホームページのドメイン:〇〇〇〇.jp
  • オウンドメディアのドメイン:〇〇〇〇.jp/△△△

オウンドメディアの目的や内容によっては、「サブドメイン」という方法で運用した方が良い場合もありますが、基本的には「サブディレクトリ」を選ぶのがおすすめです。

STEP12 CMSを決める

CMSを決める

CMSとは、専門的な知識がなくてもホームページやオウンドメディアの記事を作成・更新できるシステムのこと。

さまざまなCMSがありますが、おすすめはWordPressです。
拡張性が高く、一度構築してしまえば利用料もかかりません。

ただ、構築にはある程度の専門知識と技術が必要。
そのため、制作会社などに「自社で運用・更新できる形」で構築してもらい、構築後の運用は自社で行う、という進め方がおすすめです。

もちろん、自社でWordPressを導入・構築することも可能ですが、プロに任せた方が見た目も更新のしやすさも良いものができます。
SEOが得意な会社であれば、SEOに効いてくる構造まで含めて設計してもらえる可能性が高いのもメリットのひとつ。

フェーズ4:制作・運用

オウンドメディアの箱が用意できたら、いよいよ記事を作り、育てるフェーズへ。
このフェーズでやることは、以下2つです。

  • まずはSEO記事を30本制作する
  • 公開後、効果を検証して改善する

ここまでの設計がしっかりできていれば、あとは記事を作り続けることに集中できます。
焦らず、着実に進めていきましょう。

STEP13 まずはSEO記事を30本制作する

まずはSEO記事を30本制作する

オウンドメディアを構築したら、まずは30本を目標に記事を制作していきましょう。

私たちの経験上、30本ほど記事を制作した段階で、検索経由のアクセスが集まり始めます。早い方は、この段階で問合せや資料請求が発生し始めることもあります。

SEO記事以外の記事(きっかけ記事 / 共感記事 / 事例・お客様の声 / 拡散記事など)は、この30本でアクセスの土台ができてから着手するのがおすすめ。
そもそも誰も訪れていない段階でそれらの記事を用意しても、読まれません。
まずはSEO記事を制作して、アクセスを集めることに注力しましょう。

STEP14 効果を検証して改善する

効果を検証して改善する

記事を公開すると、検索順位やアクセス数が気になって、毎日のように確認したくなると思います。
ただ、記事の本数もアクセス数も少ない段階では、検証できるだけのデータが揃っていません。
この段階で数字を追いかけても、正しく効果を判断できず、一喜一憂して疲れてしまうだけです。

そのため、立ち上げ直後はまず記事制作に集中し、30本を公開してから効果検証を始めるのがおすすめ。
効果検証の際は、

  • 記事で対策しているキーワードの検索順位
  • 記事のアクセス数

だけでなく、記事がどれくらいしっかり読まれているかも確認しましょう。
記事の滞在時間が極端に短い場合は、お客様にとって必要な情報がない、もしくは内容がわかりづらい可能性が高いので、改善が必要です。

オウンドメディアを自社だけで作るのは大変・・・

ここまで、オウンドメディアの作り方を14のステップに分けて解説してきました。

感じている方も多いと思いますが、この14ステップをすべて自社だけでやり切るのは、正直なところ簡単ではありません。
特に設計・構築のフェーズは、専門的な知識と経験、そしてまとまった作業時間が必要になります。

オウンドメディアで本当に難しいのは、「アクセスを集めること」ではありません。
集めたアクセスを、ブランディングと事業の成長(売上)にまでつなげる設計です。

コンセプトを定め、ペルソナを軸にすべての工程を一貫して設計する

ここが最も重要であり、同時に最もつまずきやすいところです。

そこで私たちがおすすめしているのが、設計・構築はプロに任せ、記事制作に自社の力を集中するという分担。

では、その設計・構築を任せる相手をどう選べばいいのか。
最後に、ひとつの選択肢として、私たちNomad Communityのことを少しだけお話しさせてください。

私たちは、累計400社以上の中小企業・個人事業主のWEB集客を支援してきました。
SEO記事の制作実績は1,000本以上。なかには、月間アクセス数1,400万回を達成したメディアもあります。
もちろん、私たち自身もオウンドメディアを運用している事業者です。

つまり私たちはコンサルタントとしてだけでなく、自らもオウンドメディアを運用する事業者として、このコラムでご紹介した14ステップを、実際に手を動かしながら磨いてきました。
だからこそ、この流れに沿って、設計から構築まで一貫して伴走し、成果につながるオウンドメディアを立ち上げることができます。

オウンドメディアを作って事業を成長させたい方は、ぜひ私たちのオウンドメディア制作サービスを活用することをご検討ください。

>>Nomad Communityのオウンドメディア制作サービスはこちら

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ご提案の後に依頼いただかなくても、まったく問題ありません。まずはお気軽にご相談ください。

著者

二宮 司のアバター 二宮 司 Nomad Community・代表

八王子市・立川市を中心に、累計400社以上の中小企業・個人事業主のホームページ・オウンドメディア制作・運用を支援。
自身でもWEBメディアを運用しており、検索流入だけで月間25万PVを達成。
「机上の空論」ではなく、現実的な範囲内でのベストな提案を大切にしています。
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